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あざらしそふと零「ヤミと祝祭のサンクチュアリ」

セミラミスの天秤 感想

『セミラミスの天秤』6月27日(金)発売




セミラミスとは?
アッシリアの伝説上の女王、世界七不思議のひとつ「バビロンの空中庭園」を造らせたといわれる人物



プレイ時間:12時間程度
攻略ヒロイン:5人
エンディング数:個別エンド5つ+BADエンド4つ
攻略順は
直緒、芙美香(人間の話)→映瑠、愛生(天使・悪魔の話)→塔子(作者の話)

がオススメ



「――ようこそ、悪魔の織り成す『優しさ』の牢獄へ」
神尾愛生という少女が転校してきたことで主人公・速見玲児がその少女・・・・・悪魔にとりつかれるお話


開始1時間ぐらいで主人公が愛生の処女を奪います
それがもとで「ここに住まわせて」という脅迫をされ、しょうがなく一緒に住むことになります
開幕で処女奪って、脅迫されるという・・・・・カワイソーナシュジンコウデスネ

全体的にかなり黒く、騙されたり、試されたり、プレイヤーの倫理・常識を問われる作品
そしてプレイする人間をだいぶ選ぶ作品

1:イチャラブなんてほぼない(無いわけじゃないけど・・・・・まぁ2時間分もない
2:サブキャラが輪姦されます
3:全体を通して救いがほぼありません(救い?ナニソレおいしい?というレベル
4:BADエンドしだいでちょっと病む・・・・・・・・・・
5:小難しい言い回し単語・ことわざが多数使われる(嵩夜節なので当然


とりあえずこういうものに耐えられないと無理ですね
共通がとても長い、しかも選択肢しだいで2パターン存在する
個別ルートはかなり短い、キャラによっては1時間もかからずに終わる

内容としては神尾愛生が作り出す「未必の故意」にたいしてどう選択して行くのかが重要になる
好奇心のまま選択して行くもよし、相手のために選択していくもよし


作品としての面白さはそのテキストであったり、そのことわざに対する考えであったり
天使と悪魔がぶつかる選択肢そのものだと思うのでこれ以上の内容を説明するのは難しい




Hシーンはのり太さんの絵が平気なら、それなりに実用性はあると思う
俺の回り何故か嫌いな人多いからねー

シーンは愛生をのぞき1~2シーンしかない、愛生だけは6シーンある
これといって変態的なシーンはないもののサブヒロインの輪姦シーンが二つある
陵辱ゲームと言ったものをプレイしている感覚が無い状態でこのシーンがくると、正直胸糞悪いですね



システムは・・・・不便さMAX
スキップ遅い、動作重い、「次の選択肢まで飛ぶ」は未読まで飛ばしてくれる親切仕様
環境設定のページが1ページしかないのはすっきりしているのだが・・・・・
てか長いブランドなのにエンジンが古いままなので、演出もレイヤーを別けて暗転処理できないため演出が・・・
立ち絵も前後移動が無いため距離感もいまいちだったりする



音楽はかなり良い
タイトルBGMの「Overture~The Scales of Semiramis」は作品全体の重要なBGM
音楽の挿入タイミングなどはきっちりとしていて、BGMをとてもよく生かせていた
ただ2回ほど挿入歌を使ったシーンがあるのだが・・・・・あれは要らなかったかな・・・・挿入歌が逆に雰囲気を壊している

主題歌などボーカル曲すべてでシナリオ担当の嵩夜あやさんが書いているのでそこも重要
OPの「Hanging garden」とは空中庭園、タイトルのセミラミス・・・・・・・ニヤリ


作品全体として・・・やはり救われない
共通ルートで友人が自殺したり、輪姦されたことをしってしまうからである
印象的なBADエンドでは主人公すら・・・・・・・・・・・

企画/原案は安納 塔子という人なのだが、これはヒロインの一人
オススメ攻略順にも書いたが塔子(作者の話)というのはそういう意味である
本来であれば「嵩夜あや」になるのだろうけど、すでに演出はここから始まっていた

最後のEDでヒロインが「こういう話があったんだよ」と本を閉じて終わる作品は多数あるが
それとはまた違う終わり方
5人終わらせて、最後の謎を解いてくれると思いきや・・・・・でかい謎を残して終わります
自分の答えを見つけるまで終わることが出来ないのである、そしてその答えは存在しない

個人としてはおもしろかったのだと思う
心に鋭利なものが刺さったような感じとして印象に残っている
おそらく一つ前にぷれいしたさくさくとの落差が激しいせいもある
あっさりとBADにもって行くので・・・・・・・・・

胸糞悪かったり後味の悪さ、考察し続けることが苦行にならないのであればオススメして・・・・・いいのかなと悩む作品
中二はMAXなのでいいかもしれない


どうでもいいことなのだが
この作品で天使・章辺映瑠→アキベエルという天使が教典にかかれているのに
悪魔・神尾愛生→カミオアミという悪魔はいない・・・・・・・




以下重大なネタバレ


この作品は上記したように「企画/原案は安納 塔子」
塔子ルートの最後に「セミラミスの天秤」という作品が完成する話になっている
そして5人全て終わらせると、この作品の作者である『安納塔子』が最後に出てくる
そこでは
・実際に体験したことを元にフィクションを織り交ぜて完成されたこと
・PNにPNを付けたこと
・この作品の作者は君にとって誰ならばよかったのかな?

という大きな謎が残されて終わる

一つ一つ処理をしていこうと思う

・この作品に出てくる安納塔子は存在しない人物
作中使用しているPNは雪井燈花である
しかも塔子ルートで「雪井燈花の最新作、セミラミスの天秤」という記述がある
すでにこの部分がフィクションなのである
この作品の企画/原案は雪井燈花ではなく安納塔子
このPNがノンフィクションであるなら「企画/原案は雪井燈花」でなくてはならない

さてここで何故「安納塔子は存在しない」のかの説明
最後の部分「PNにPNをつけるのは面白かった」という記述があるように
「PN(安納塔子)にPN(雪井燈花)をつけるのは面白かった」と訳せる
そして塔子ルートはフィクションなのである、この作品が完成したのはこの最後の演出を見た時に完成したためでもある


じゃあこの安納塔子というPNを使って、実際の「セミラミスの天秤」を体験して執筆したのは誰なのか?

ほぼ間違いなく「神尾愛生」であろう
本編でも愛生主体で動いていることが最大の理由でもある
愛生以外のルートでは両親の声や過去の姿は出ていても、今現在の姿では出てこない
愛生ルートでは両親のことなどが事細かく記載があることもひとつの理由


運よく天使と悪魔の名前を持った二人が同じ学校でぶつかり合う立ち位置になれるのか・・・と考えたとき
作中で「事実は小説よりも奇なり」という説明で「小説で書かれるようなことは実体験か考え付くようなこと、それがどんなに奇妙なことでもね」とあるように
映瑠か愛生どちらかが実在して、天使と悪魔の名前と知って自身の分身として作中にもぐりこませたと考えるなら
映瑠がこの作品の作者である可能性も否定できない


最後の人物が愛生の髪型、塔子の髪色、映瑠の身長、胸は3人足して3で割った感じ(愛生よりは小さいが映瑠よりでかいと思う
作品のなかで自分を別けたのでは?と予想することも出来る
この場合は実際は一人で、心の中の天使と悪魔の葛藤が映瑠と愛生として作品に出てきた形

どれにせよ映瑠か愛生が作者なのではないか?と思う
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